マツダはこれからが正念場。過去の反省が生かせるか?!

新世代店舗マツダは持続可能な成長ができるのか、これまでのマツダの経営を振り返り、ネガティブ・ポジティブ両面の分析を通して考察している記事が日経に掲載中です。

今の成功は「薄氷の上」に成立
通常なら2世代(約8年)程度の時間をかけるべき進化を一気に進めた後に、時間をかけながら基幹モデルの切り替えを進めることになります。自動車の環境技術は何が本命であるかはまだわかりません。決め打ちは非常にリスクの大きい戦略なのです。失敗すると命取りになりかねない「賭け」にも映ります。この戦略は先行投資負荷が高く、経済変動という外部環境リスクも相当に高かったと考えられます。

「スカイアクティブ」をベースにした主力車の刷新は来春の「CX-3」投入で一段落し、その先にはモデルチェンジの段階に入ります。マツダの現在の成功が本当の意味で持続可能なものかどうかはそのステージでの競争力維持にかかっています。

成功するとさらに大勝負に出る体質
独立志向が強く、リスクを取る経営戦略に向かう傾向が強いと感じられます。実際の企業規模以上に大企業病的なカルチャーを有しており、これは何度経営危機を経験しても大きく変わらない印象です。

今回の成功を踏まえた次の戦略に、過去の反省がちゃんと生かされているか否か、マツダの次の一手から目を離せません。さもなければ、マツダの経営は「薄氷の上」が続くと言わざるを得ないでしょう。

 
マツダの関係者のインタビューでは、これからの成長に関して、いつも慎重な話を聞くことができますが、果たして第7世代群を展開する頃は、どのような経営をしているのでしょう。

運転することの楽しさを追求した退屈しないクルマの開発姿勢は、もしかしたら、購入対象者になるはずの人達の大多数を「敵に回している」のかなぁ、と思ったり、思わなかったり。迎合しない姿勢は評価できるのですが…。
 

マツダ、最高益更新でも「薄氷の上」  :日本経済新聞.